甘酒はどうやって作られるの?!甘酒の歴史や含まれる栄養素とは?!

日本の伝統的な甘味料の一種である甘酒。
しかし、甘酒を季節の行事などでしか飲む機会がないという方が大勢います。
「飲む点滴」と呼ばれる甘酒にはうれしい健康効果があることをご存知でしょうか?
そこで今回は、甘酒の作り方やおいしい飲み方について管理栄養士がお伝えします。

1.甘酒とは?

米と米こうじか酒粕を原料にして作られたものです。


「酒」とつきますが、アルコール分はわずか。
白砂糖の代わりの甘味料としてそのまま飲んだり、お料理やデザートに使われることが多い甘酒です。
甘酒を使うことで、身体にかかる負担を減らすことができます。

2.そもそもこうじって?

原料となる穀物(米・麦・大豆など)にこうじ菌というカビの仲間(微生物)を繁殖させたもの
米こうじ、麦こうじ、豆こうじなど種類も様々あります。


味噌やしょうゆ、酒、みりん、酢などにもたくさんのこうじが使われ
食品を栄養価の高い風味豊かなものにします。

3.甘酒の歴史

「日本書紀」に天甜酒(あまのたむざけ)に関する記述があり、これが古墳時代の甘酒の起源とされます。
江戸時代には夏に多くの行商が甘酒を売っていたようで
「夏の栄養ドリンク」として夏バテ予防や疲労回復に効果的とされ
老若男女問わず庶民から人気を集める栄養満点の飲み物として親しまれていました。
これが夏の風物詩だったようです。
現在は、正月に参拝へ来た客に甘酒を振る舞ったり
祭りに甘酒を供える風習が今なお残っている土地があります。

4.甘酒の栄養

甘酒にはビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆
葉酸、食物繊維、オリゴ糖や必須アミノ酸、ブドウ糖などが豊富に含まれており
「飲む点滴」といわれるほど栄養満点な発酵食品です。
便秘や肌荒れが改善されて、疲労回復にも役立ちます。

5.甘酒の作り方

(米と米こうじが原料の場合)
*作りやすい分量
米・・・200g
炊飯用の水・・・400ml
生麹(室温に戻す)・・・200g

*作り方

①お粥を作る
炊飯器で米をやわらかめに炊き、水200mlを加えお粥にする


②生麹を加える
①のお粥の温度が65℃くらいに下がったら、を加える
③お粥と生麹がなじむようによく混ぜる。糖化が始まり、全体がやわらかくなる
④温度を調整する
温度が60~65℃になっていることを確認し、炊飯器の内釜に入る大きさのボウルに移す
⑤発酵の準備
内釜に60℃くらいのお湯を適当に入れて、④のボウルを入れる
⑥発酵させる
保温機能をセットし上から布巾をかぶせる。この状態で6~8時間発酵させる。途中2~3回かき混ぜて温度を確認。

60℃以下であれば、内釜のお湯を入れ替え、65℃より上がっていたら、水を足し温度を下げる

(本来は砂糖を加えませんが、市販のものは砂糖や人工甘味料などの糖類を加えて販売されているものもあります)

【酒粕甘酒のレシピ】


*材料5杯分
酒粕・・・100g
水・・・800ml
砂糖・・・70g
塩・・・ひとつまみ

*作り方

①水を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら火を止め一口大にちぎった酒粕を鍋にいれて10分放置する
②湯につけた酒粕がやわらかくなったら再び火にかけ、酒粕がしっかり溶けるようにかき混ぜながら沸騰させる
③沸騰したら砂糖と塩を入れかき混ぜて、一煮立ちしたら完成

酒粕が原料の甘酒は酒粕自体にアルコールが含まれているため、甘酒にもアルコールが含まれていることがあります。

アルコール分が1%未満ならば、アルコール飲料でなくソフトドリンクとして扱われますが、アルコールに敏感な方は大量に飲むと酔う可能性があり注意が必要です。
砂糖を添加しないと飲みにくいのが酒粕甘酒ですが、酒粕が血管を拡張させ
血行を良くするとされ冷え症の改善に効果的です。
甘酒の保存方法は、必ず冷蔵庫で2週間を目安に使い切りましょう。
それ以上保存していても腐るわけではないですが、酸味が出てくることがあります。その時は、「酢」として使いましょう。

6.おいしい甘酒の飲み方

甘酒を温めても、冷やしてもおいしく召し上がれます。
冬は身体を温めたり風邪予防として温めた甘酒を。
暑い季節には夏バテ予防として冷やした甘酒をオススメします。生姜汁を入れてさっぱり飲むのもいいですね。

まとめ

いかがでしたか?一年を通していつでも味わうことが出来る甘酒。
優れた発酵食品であるため、消化・吸収しやすく身体に負担のない飲み物として、毎日の食生活に甘酒をとり入れてみてはいかがでしょうか?

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発酵実育の編集長で管理栄養士の川村郁子です。 腸内環境を整えるための発酵食品カンタン活用術をご紹介していきます!

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