【発酵コラム】お酢の栄養素と活用法とは?!

お酢って、ただ酸っぱい調味料なだけと思っていませんか?!

私は以前、給食会社で管理栄養士をしていたことがあるのですが

献立を作る際に言われていたことは

「酢の物は、20~40代の男性はあまり好まないので、メニューの中にあまり入れないように」

ということでした。

理由は年齢や性別の嗜好の問題もありますが1つの理由として

「酸っぱい物は、あまり好まれないから」

とのこと...

しかし、お酢ってただ酸っぱくするだけの調味料だけと思っていたら非常にもったいないことをしているんです!

そこで、今回はお酢の製造方法と、どのような栄養素が含まれているのかについてお話していきたいと思います。

・お酢は何から作られていると思います?!

まず、お酢は「穀物酢」というものや「米酢」「玄米酢」など基本的にはでんぷん質から製造されます。

まず、お米などのでんぷん質に麹を合わせて糖化を促し、そこに酵母を加えてアルコール発酵させるんです。

ここで、少し驚いた方もいらっしゃるかも知れません。

実は、「お酢」を作る為にはまず「日本酒(酒)」を造るんです!

 

・お酢を作る前に「日本酒」を作る

お酢を作る為に、まずお米に米麹を合わせることで糖を分解します、そこに酵母を組み合わせることで「アルコール発酵」をします。

そうやって日本酒を作成した後で、今度は「酢酸菌」を加えます。酢酸菌を加えると今度はアルコール発酵→酢酸発酵に変わります。

このような過程で「お酢」は製造されるのです。

 

・お酢に含まれる栄養成分

さて、作られたお酢に含まれる栄養成分ですが、代表的なものがあの「ツーン」とした風味である「酢酸」です。

酢酸は酢酸菌によって生成される成分の1つで、アルコールに酢酸菌を加えて反応させることによって生成されます。

また、酸味成分の1つであるクエン酸もお酢には含まれています。クエン酸は体内の代謝回路であるクエン酸回路に必要な成分だと言われており

疲労回復効果があると言われています。

疲れている時に、何だかサッパリとした酸味のあるものとか食べたくなりませんか?

もしかしたら、自然と体が疲れの代謝をしたい時なのかも知れませんね。

他にもお酢には多くのアミノ酸が含まれています。なのでうまみ成分も含まれています。

・お酢にはこんな効果が?!

また、お酢には「お肉を柔らかくする効果」もあります。

これはお酢にタンパク質を分解しやすくする効果があるからなのです。

お肉を煮込むときなどにお酢を加えることで、早くお肉を柔らかくする効果が期待出来ます。

シチューや、カレーライスを作る際などに是非活用されてみてくださいね!

 

・お酢はこんな人におススメ!

さて、お酢はただ酸っぱい調味料というだけでなく色んな効果が期待できる素晴らしいものということをお伝えしていきましたが

是非、こんな方にも取り入れて頂きたいと思います。

□減塩したい方

□食後の血糖血が気になる方

□美肌になりたいかた

□疲れがたまりやすいかた

□胃もたれ気味な方、消化力の落ちている方

□むくみが気になる方

このような方は、少量で良いのでお料理にスプーン1杯のお酢を加えたり、醤油がわりにお酢で味を調えるなどして活用してみましょう♪

 

・酢の物が嫌いでもこんな活用方法があります

さて、お酢の素晴らしさについて説明して参りましたがそれでも「お酢が苦手」「酢の物は食べたくない」

という方も結構いらっしゃいます。

そこで、私のおススメは「リンゴ酢」や「ブドウ酢」などの果実酢を活用するという方法です。

リンゴ酢は、穀物酢に比べて果実の甘さもありますし比較的酸味も弱く食べやすい風味のものが多いです。

また、お酢そのものを水で薄めて飲むのは辛くても、リンゴ酢などをお酢や炭酸で割ってのむと案外飲みやすかったりします。

疲れている時や、胃もたれしがちな時に、1杯「リンゴ酢ドリンク」を取り入れてみるのもおススメですよ♪

 

まずは、スプーン1杯からお酢生活をはじめよう!

 

いかがでしたでしょうか?お酢はただ酸っぱいだけでなく、お疲れ気味の方や胃もたれ気味の方にもおススメな調味料です。

比較的飲みやすいお酢もありますので、ジュースに割って飲むなどして

取り入れやすい形で、少しずつとる習慣をつけてみてはどうでしょうか♪

 

 

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