
「甘酒で太ることってあるの?!」
甘酒は腸内環境を整える健康的な食品の1つですが、飲み過ぎると太ることも?!
そこで、今回は甘酒をとるタイミングやおススメの飲み方をご紹介していきたいと思います♪
甘酒とは?!どのようにして作られるの?!
甘酒をはじめ、みそやしょうゆを作る麹菌ですが、日本にしかいないカビの一種です。
カビというだけで身体に悪そうなイメージが先行しますが
麹菌は人間にはとても良いカビで、発酵菌でもあります。
30~40℃の温度でどんどん増殖し、穀物に入っているでんぷんやたんぱく質を分解して、うま味や甘味を作ってくれます。
甘酒はいっさい砂糖を使わずに作られる、すごく甘い飲み物です。
【米麹甘酒はアルコール入っている?!】
甘酒はお正月やひな祭りなどのイベントでよく登場する飲み物ですが
「麹」で米を発酵させて作るのでアルコールが一切入っていません。
当然子どもでも飲めます。
でも、どうして「甘酒」と呼ばれるのでしょうか?
甘酒がどうして甘酒と呼ばれるの?!
諸説ありますが、昔お酒をつくる酒蔵で
日本酒と同じように米と麹を使って甘酒が作られていたことからきていると考えられています。
米を甘酒に変身させるには麹菌が必要ですが
麹菌は米の中のでんぷん(ブドウ糖が集まってできた糖類の一つ)をどんどん分解し
ブドウ糖やビタミン類、アミノ酸(たんぱく質を作る元)などの栄養素のほか
食べ物の消化を助ける「消化酵素」という物質も作り出します。
そのため、おかゆと栄養価を比較してみるとさらに栄養価が増えています。
現代では寒い季節に飲まれることの多い甘酒ですが、ビタミンやアミノ酸の豊富な甘酒は
クーラーや扇風機のない昔は夏バテ防止の栄養ドリンクとして活躍していました。
そのため今でも俳句では夏の季語として、甘酒は使われています。
お米よりもち米を使うとさらに甘く、美味しくできるんですよ!
【甘酒は太る?飲むタイミングは?】
甘酒が身体にいいからと言っても、飲みすぎはキケン信号です。
甘酒に多く含まれるブドウ糖は分子が小さいので体に吸収されやすいため
血糖値も上がりやすくなってしまうのです。
そのため、一定量を超えてしまうとたちまち太ってしまう要因になります。
甘酒を摂るタイミングとしては、空腹時ではなく、お腹に何か入れてから摂取する。
そして、一日200mlまでに抑えましょう。
また速やかにエネルギー補給ができるので、朝食時や日中に飲むのがおススメです。
朝食での摂取タイミングは、新陳代謝を高める働きもあるので、代謝アップ効果に貢献してくれます。
リラックス効果も高いので就寝前に飲むことでよい睡眠がとれますが
新陳代謝が落ちているときの摂取は脂肪を溜めこんでしまう原因にもなるので、睡眠直前の摂取はご注意ください。
何事も適量で毎日の継続が功を奏します。
【甘酒のおススメの飲み方とは?!】
甘酒は便利な調味料としても優れていますが、今回は簡単なアレンジ法をお伝えしますね。
・米のつぶつぶが飲みにくい感じたら、ミキサーにかけると飲みやすくなる。
・飲むときに塩や生姜を加える甘さが引き立つ。
・製氷機に入れて冷凍庫で凍らせて甘酒アイスのできあがり。
・プレーンヨーグルトにまぜれば甘酒ヨーグルトに変身。
・酵素の力を最大限に利用するには生のままが良い。
温めて飲むことで芯から身体を温めてくるので冷え予防にとても効果的ですが、酵素の力が加熱によりそがれてしまう欠点もあります。
【まとめ 甘酒は適量を美味しく飲もう! 】
甘酒は大変栄養価が高く「万能飲料」や「飲む点滴」ともいわれています。
甘酒と呼ばれる飲み物には2種類あり、今回はノンアルコールをご紹介しましたが
もう一つは酒麹で作る独特の強い香りを持つ甘酒です。
後者の甘酒は材料の酒粕にアルコールが入っているために芳醇なお酒の香りがします。
栄養成分がとても豊富なので、健康だけでなく、美容やダイエットにも効果的な甘酒は昔から愛されている飲み物です。
最近何かと話題の腸活ブームですね、発酵食品でもある甘酒で腸内フローラを良好に保ち、健康なカラダを作りましょう!
参考
つくってみよう!発酵食品 小泉武夫監修 中井惠子著
からだ思いの甘酒料理 千年こうじや・編