
市販の飲むヨーグルトは、効果によってどんな違いがあるの?!
店頭に並ぶたくさんの飲むヨーグルト。購入するときにどのような基準で選びますか?
値段、容量、栄養成分、販売しているメーカーなど様々ですが、飲むヨーグルトの種類によって
乳酸菌が特定の働きをするため機能がそれぞれ違います。
今回は飲むヨーグルトの機能の特徴をご紹介いたします。
1.よく耳にする善玉菌、悪玉菌ってなに?
人間の腸内には、100兆個もの細菌が生息していると言われています。腸内細菌にも種類があり、善玉菌、悪玉菌、日和見菌。
善玉菌は身体にとって有益な働きをする乳酸菌です。善玉菌の代表的なのが、ビフィズス菌やガセリ菌。
悪玉菌は病気を引き起こす毒素を出す菌で、ウェルシュ菌や大腸菌が挙げられます。
日和見菌は普段何もしませんが、善玉菌と悪玉菌のどちらか優勢な方を味方する菌。善玉菌を増やせば、日和見菌が善玉菌を増やしてくれる働きをします。
<
h2>2.機能性飲むヨーグルトの機能とその働きとは?
機能性ヨーグルトとは、従来の乳酸菌の働きを含めある特定の働きをする乳酸菌をメインに含んだヨーグルトを指します。
では、どのような商品にどのような機能があるのか説明します。
今回は、基本的にスーパーやコンビニなど比較的どこでも手に入りやすい「機能性のヨーグルト」を3つピックアップしておりますので
皆さんの”お悩み別”で選ばれてみてくださいね!
①ブルガリアのむヨーグルトLB-81プレーン(明治乳業)
(機能)優れた整腸作用
(働き)悪玉菌を減らして、善玉菌を増やす効果があります。
善玉菌の出す酸で腸を酸性にすることで、悪玉菌の増殖が抑制されます。腸に刺激が与えられ、働きが活発になりすみやかに便通を促してくれるとのこと。
(機能)肌荒れ改善効果
(働き)腸の機能が低下すると悪玉菌を増やします。
そして、悪玉菌の多い腸は肌荒れを引き起こします。悪玉菌を増やす原因のひとつに便秘があります。
便秘になると新陳代謝も不活発になるため、血行が悪くなり肌のバリア機能が低下し、乾燥肌となり肌のハリとツヤも失う原因に。
LB-81乳酸菌によって、便通を促して新陳代謝を高め、肌荒れの改善に努めるとのこと。
ブルガリア菌2038株とサーモフィルス菌1131株を合わせて、LB-81乳酸菌と呼び、2種類の乳酸菌を配合したものです。
ブルガリアのむヨーグルトLB-81プレーンをオススメする人
・便秘で悩んでいる
・肌荒れなどのトラブルがある
②明治ヨーグルトR-1(明治乳業)
(機能)優れた免疫力向上効果
(働き)1073R-1乳酸菌はブルガリア菌の1つで、多糖類(EPS)と呼ばれるヨーグルト特有の粘り成分をたくさん作る乳酸菌。
このEPSには生物に対する身体の免疫力向上効果があります。
(機能)風邪やインフルエンザ抑制効果
(働き)1073R-1乳酸菌は免疫細胞の中でも、NK(ナチュラルキラー)細胞に作用します。NK細胞は免疫機能を司り
血液により全身に流れ外部から入ってきた有害なウイルスや細菌を殺す役割をします。
そのため、ウイルスや細菌に感染した細胞を攻撃し、減らす効果があるためヨーグルトの継続摂取により、風邪やインフルエンザにかかるリスクを減らすことが出来るとのことです。
明治ヨーグルトR-1をオススメする人
・ストレスや睡眠不足で免疫力が低下している
・受験などで休めない
・風邪やインフルエンザの予防をしたい
③植物性乳酸菌ラブレ(KAGOME)
京都の伝統的な漬け物「すぐき漬け」から発見された植物性の乳酸菌を使用しています。
「すぐき」という野菜と上質な天然塩だけを使って、乳酸発酵させるため植物性乳酸菌の宝庫。
植物性乳酸菌のため胃液などに守られたまま生きて腸に届く確率が高い乳酸菌として知られています。
(機能)整腸作用
(働き)善玉菌を増やし、悪玉菌を減らします。
古来より日本人は、味噌や漬け物に含まれる植物性乳酸菌を摂って腸内を整え生きてきました。ラブレに含まれる植物性乳酸菌は、日本人に合った乳酸菌と言えます。
(機能)免疫力強化
(働き)乳酸菌は種類により働きかける免疫細胞がそれぞれ。
ラブレ菌はインターフェロンに働きかけるのですが、体内に入ったウイルスなどと戦うためにNK細胞を活性化する働きを担っています。
血液の流れで全身を回って、ウイルスや細菌に感染した細胞を攻撃し、退治するのがNK細胞です。
風邪やインフルエンザにかかりにくい人、シーズンごとにかかってしまう人には違いがあります。それは免疫力が活性化状態であるか、免疫力が低下しているか。免疫力が活性化状態の人は体内でウイルスが増殖する前に退治してしまいます。
(機能)アレルギー症状改善
(働き)アレルギー症状は免疫細胞が異常に反応するもの。
免疫力が低下している人は免疫細胞のバランスが悪く悪玉菌が多いのが特徴で、アレルゲンに対して強い排除反応を起こします。
「IgE」という抗体と結合するとヒスタミンやロイコトリエンが放出され、アレルギー症状がでます。
これを防ぐために、免疫細胞のバランスを整えることが第一となります。腸内が整うことでアレルゲンに対し異常に反応することもなくなり、緩やかにアレルゲンを排泄するだけとなります。
植物性乳酸菌は生きた乳酸菌が腸に届きやすいため、免疫細胞が整いやすく、免疫力を強化します。そのため、アレルギーに対しても症状を改善する力が期待できるそうです。
植物性乳酸菌ラブレをオススメする人
・便秘に悩んでいる
・風邪やインフルエンザの予防をしたい
・花粉症などのアレルギーに悩んでいる
他にも、「動物性の乳酸菌とどうも相性がよくない」という方も試してみる価値があると思いますよ!
まとめ お悩みや体質に合ったヨーグルトを選ぶも大事だけど...
今回は3つのヨーグルトの機能と向いている人についてをまとめましたが
ヨーグルトはあくまで食品でありお薬ではありません。また個人差もあるでしょう。
必ずしも「このヨーグルトをあなたの悩みが解決する!」というわけではありません。
健康を意識する1つのきっかけとして活用し
規則正しい生活で朝食、昼食、夕食をバランスよく食べてストレスを溜めない生活を心がけましょう!
食生活や生活習慣の改善で皆さんのお悩みが少しでも解決できることを祈っています!
最新記事 by 編集長@管理栄養士の食育子 (全て見る)
- 【メディア掲載】グリコBifix(ビフィックス)マガジン記事監修 - 2019年2月6日
- 調味料としても使える!ヨーグルトを使った マヨネーズ・ドレッシングのおかずレシピ - 2019年1月15日
- 【腸活】おうちで簡単にキムチを作るコツ - 2019年1月14日