
昔は江戸時代、甘酒を暑気払いに飲む習慣があったそうです。また、離乳食や薬代わりにまで利用されていたとか。
また、悪酔いを防ぐために酒席の前に甘酒を飲むことが「武士のたしなみ」ともされていたそうです。
昔から、そして現代も愛飲されている甘酒と、相性の良い食材をご紹介していきます。
甘酒のパワーとは?

甘酒は麹の酵素の力を借りて発酵させる方法と、酒粕で作る方法と2通りあります。
★米麹甘酒の栄養は?
麹でつくる甘酒は、米麹に湯を加えて発酵させたもの、酒粕でつくる甘酒は、酒粕に砂糖と湯を加えて火にかけてつくります。
麹の甘酒にはアルコール分は含まれていませんが、酒粕の場合はアルコール分を含みますので、お子様やアルコール分の苦手な方はご注意ください。
甘酒の成分としては、豊富なブドウ糖をはじめ、ビタミンB群、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ナイアシン、アミノ酸が含まれています。
「飲む点滴」ともいわれるほど、疲労回復効果の高い飲み物ですね。
★肌のキメにも効果が?
また米麹の甘酒にはオリゴ糖が含まれるので、善玉菌の餌となり、腸内環境の改善にも役立ちます。
最近の研究では肌のキメを整える効果があることもわかってきました。
米麹の甘酒には肌を乾燥から守る9種類の必須アミノ酸のほか、アンチエイジング物質であるエルゴチオネインが含まれています。
そのエルゴチオネインのパワーは、強力な抗酸化力をもつビタミンEの7000倍にまで匹敵するそうです。
まだまだ甘酒の機能成分の研究から目が離せませんね。
甘酒と相性の良い食材5選!
それでは、甘酒と相性の良い食材をご紹介していきます!
☆ 豆乳×甘酒

甘酒に含まれる美白成分のコウジ酸と、イソフラボンの豊富な豆乳とのコラボです。ともにお肌によい成分が含まれているので、相乗効果で美肌に導いてくれます。
同量で割って飲むのがおススメです。
☆ しょうが×甘酒

しょうがの血行促進効果と、甘酒の睡眠を促す効果があいまった結果なのでしょうか、近年の研究では目の下のクマの改善に効果が期待できるとの報告がありました。
就寝前に飲むと効果がさらに期待できそうです。
☆フルーツ×甘酒

フルーツに含まれるビタミンCと、麹の甘酒に含まれるパントテン酸の相乗効果です。
ビタミンB群のパントテン酸には肌の炎症を抑える効果が期待できます。そしてビタミンCの吸収を高めてくれる働きもあるので、まさに積極的に摂りたい成分ですね。
また甘酒の整腸作用で、便秘も解消です。
☆ ココア×甘酒

ココアにはカカオポリフェノールが豊富に含まれ、強い抗酸化作用や血糖値の抑制・血流の促進といった効果が期待できます。そしてさらに「リグニン」という不溶性食物繊維が含まれています。
冷えやむくみの予防のほか、便秘解消効果も期待ができますね。
☆ ヨーグルト×甘酒

発酵食品のタッグです。とても栄養バランスが良いうえ、腸内環境が良くなりそうな組み合わせです。
ヨーグルトにはカルシウム、たんぱく質、乳脂肪などの成分が豊富に含まれています。
ヨーグルト1:甘酒2の割合で召し上がります。きな粉をかけたり、バナナなどのカットフルーツをのせたりといろいろなアレンジも楽しめそうですね。
まとめ
甘酒は便利だが飲みすぎには注意
甘酒は健康な身体の方にはとてもおすすめな飲み物ですが、ブドウ糖は速やかにエネルギーになる分、血糖値が上がりやすい飲み物なので、糖尿病の方や高血糖の方はご注意ください。
玄米で作られた甘酒は、白米の甘酒より血糖値が上がりにくいと言われていますので、手作りされてみてもよいですね。また飲むタイミングを考えれば白米の甘酒も利用できそうです。
病状などにもよりますので、必ず医師にご相談されるのをおススメします。
(参考)
「からだ思いの甘酒料理」千年こうじや・編
マヌカハニーのTCN http://www.tcnkenko.com/rice-amaze-health-tips-27720.html
森永製菓 http://www.morinaga.co.jp/company/newsrelease/detail.php?no=1165
IN YOU http://macrobiotic-daisuki.jp/amazake-2-86508.html